移住10年にしてフィリピンの物価に対してよくよく思うに・・
日本より安いもの高いものもありますが、フィリピンと日本の物価を総合的に比較してみると、概ね1/2~1/3ぐらいではないでしょうか。しかしライフスタイルにより各々の割合はかなり違ってくる思います。フィリピン人と同じ生活が出来る人ならもっと安く1/5で暮らせる人もいるでしょう。
例えば、外食や日本食しか食べない人なら1/2では難しいだろうし、日本食材は2倍~3倍はする。その上、子供がいて私立の小中学校に通えば学費や交通費も日本より高い場合もある。ちょっとした生活用品の小物なら日本なら100均もある、フィリピンにもダイソウはあるが日本の2倍はするし、安いものがあっても品質は粗悪。服も日本のユニクロとフィリピンのモールの服と比較しても品質も価格もさほど変わらないのではなかろうか?住まいも日本より安いが、治安の悪いフィリピンではセキュリティーにも気を使わなければならない。
もしかして?これでは日本の田舎に住んでた方が、生活費かからないのか?なんて無駄が嫌いな私は、時折考える!。日本ならネットでオークションやショップで生活用品は簡単にフィリピンより安いものを手に入れるのも容易だし、野菜も青空市場や農家から直接なら新鮮で安いかもしれない。医療面でも保険も利くし、説明に小難しい医学英語も必要はないし医師への信頼度も違う。
日本人夫婦が老後はフィリピンに移住したいなんて話も聞くが、治安・言語・生活習慣・病気の問題を考えると何のメリットがあるのかな?奥さんがフィリピン人ならともあれ、デメリットの方が大きいのではなかろうか。
個人的にフィリピンで最も恩恵を受ける人は、フィリピン人を雇用してビジネスをされている方や語学留学される方ではないかと考えます。日本と比較して圧倒的に安いのが、人件費や技術料で、日本の1/5~1/10でこの差は大きい。
フィリピン食材の価格と比較
ここでは、フィリピンの大手スーパー(地方)で販売されている食材を選びました。フィリピンでは、パレンケといわれる大衆市場が至るところにあり、スーパーマーケットで買うより2割~安いですが、日本人があまり行くような場所ではないので、大手スーパーの価格を基準としました。
フィリピン肉類の価格と比較
スーパーで売られている牛肉
- 数量
- 1KG
- 値段
- 300~400₱(日本円 700円前後)
- 日本と比較
- 日本人が焼き肉やすき焼きでまあまあ食べれる程度の肉が500ペソ~として、日本の安い肉が1キロ 2,500円?ぐらいとすると概ね1/3~1/2
上の写真は、大手スーパーでの値段です。肉も部位に分けられ、最近では焼き肉にも使える薄切りカットも販売されてます。基本的にフィリピンの料理は、ぶつ切りでの煮込み料理が多いので一般大衆の市場(パレンケ)では、肉のほとんどが、ぶつ切りの量り売りで販売されてます。しかし、そのままではゴムのように硬いので、フィリピン人はそれを何時間も煮込んで食べる。日本人が焼肉屋やすき焼きにして食べる牛肉なら1KG 500ペソ~以上でないと固くて食べられない!
スーパーで売られている豚肉
- 数量
- 1KG
- 値段
- 250~300₱(日本円 550円前後)
- 日本と比較
- フィリピンの豚肉は柔らかくて美味しい。豚肉の硬い肉にはあまり出くわしたことがない。豚肉が柔らかい理由として考えられるのが、日本の出荷基準より早いからでないかと思うんですが、真相は定かではありません。
日本の1/2
牛肉同様に大衆市場(パレンケ)では、ぶつ切りで販売されてます。薄切りカットでしゃぶしゃぶなんかすると美味しいです。
スーパーで売られている鶏肉
- 数量
- 1KG
- 値段
- 160₱前後(日本円 340円前後)
- 日本と比較
- 肉質は、ほぼ日本と変わらなく柔らかくて美味しい。特に地鶏を食べるとやみつきになる。日本の地鶏にも引けを取らない。
日本の1/2
フィリピンの食卓に一番上がるのがチキン。露天では、鳥の頭や足、腸などを串に刺して食べる食習慣があるが、私は食べれないので食べた感想は言えない。
フィリピン魚介類の価格と比較
スーパーで売られているエビ
- 数量
- 1KG
- 値段
- 460₱前後(日本円 950円前後)
- 日本と比較
- フィリピンでもエビやカニは高価。養殖産も市場に沢山出回っているようだが私には見分けがつかない。
- 数量
- 500G
- 値段
- 玉ねぎ51₱、キャベツ54₱、人参58₱など
- 日本と比較
- 野菜の鮮度はどこで買っても悪いし、野菜の価格変動は激しいので日本と比較するのは難しい。キャベツやレタスは高いが、トマトやニンニクなどは安い。
日本の1/3~1/2 - 数量 バナナ
- 500G
- 値段
- 37₱前後(日本円 78円前後)
- 日本と比較
- やっぱりフィリピンといえば果物、安くて美味しい果物が豊富にある。例としてバナナを日本と比較してみると
日本の1/8 - 数量
- 1pac 12個 中
- 値段
- 78₱前後(日本円 164円前後)
- 日本と比較
- どこで買っても卵の鮮度は悪い。日本が安すぎるのか?フィリピンが高いのか?卵の値段は日本とさほど大差はない。
日本の3/4 - 数量
- 1KG
- 値段
- 40~70₱前後(日本円 84円~)
- 日本と比較
- フィリピン庶民が一般的に食するお米は1kg 40₱~ 日本米と比較してパサパサしてモチモチ感がない。日本米に近い米なら1K 70₱以上はする。日本で5KGが1800円ぐらいだとすると日本の1/2~1/3
- 数量 砂糖
- 1KG
- 値段
- 63₱(日本円 132円)
- 日本と比較
- 日本の砂糖が1kg 550円ぐらいだとするとフィリピンは日本の1/4
- 数量 パスタ
- 500G
- 値段
- 74₱(日本円 155円)
- 日本と比較
- 品質は日本と変わらないと思います。日本のパスタの価格を調べましたが、500G 100円~500円までと幅があるので比較は難しいですが、日本の2/3
- 数量 コカ・コーラ
- 1.5L
- 値段
- 60₱(日本円 126円)
- 日本と比較
- 日本の1.5Lが300円ぐらいとすると日本の1/2~
- 数量 マクドナルド
- ポテトSサイズ
- 値段
- 40₱(日本円 86円)
- 日本と比較
- 日本のマクドナルドポテトSが180円なので日本の1/2
- 数量 1枚
- ユニクロTシャツ
- 値段
- 590₱(日本円 1239円)
- 日本と比較
- モールだとTシャツ1枚 500~700₱ぐらい。大衆市場(パレンケ)では300₱~。フィリピンでは、洗濯の回数も多いので厚手で丈夫な生地が使われています。
Uniqlo Philippines at The Block SM North EDSA: What to Expect – The Lost Boy Lloyd
- 賃貸 1ヶ月
- 一軒家
- 値段
- 20,000~30,000₱
- 日本と比較
- 場所にもよりますが、家族4人が住める2LDKぐらいの一戸建ての賃貸ならこれくらの値段でしょう。
- 技術料 1回
- スパ・理容・ネイル
- 値段
- 男性散髪代150₱(チップ20₱程度)フットスパ+マニュキュア300₱~
- 日本と比較
- 大衆床屋だと男性50₱~ 日本の1000円カットと比較してみると約1/4~1/10
- 交通手段 1回
- タクシー・ジーブ・トライシクル
- 運賃
-
タクシー 初乗り 40₱(日本円 84円)
ジープ 8₱ (日本円 17円)
トライシクル 8₱ (日本円 17円) - 日本と比較
-
全般的に乗車運賃は、日本と比較してとても安い。日本のタクシーと比較すると1/5~
- 月々
- 電気・水道・インターネット
- 月支払い
-
電気代(家族4人)
月々 4,000₱~ (日本円 8400円~)水道 (家族4人)
月々 500₱~ (日本円 1050円~)インターネットLTE(月100G 10Mbps)
月々 1,200₱~ (日本円 2520円~) - 日本と比較
-
電気代は、日本とほぼ変わらない。しかし水道代は、かなり安い。インターネットは、品質が悪くスピードが遅い割に日本と比べて割高。
- 日給・月給
- 公務員・店員
- ペソ
-
店員 (ファーストフード・モール内)
日給 250₱~400₱(日本円 525円~)公務員 (教師)
月々 15,000₱~ (日本円 31,500円~)住み込みメイド
月々 3,000₱~ (日本円 6,300円~) - 日本と比較
-
フィリピンの人件費は、日本の1/5~1/10
- 一箱
- マルボロ タバコ
- 価格
- マルボロ1箱 70₱~(日本円 150円~)
- 日本と比較
- フィリピンのタバコは、日本の1/3
- 給料・人件費
- 毎年物価は上昇しているのにそれに見合った給料は上がってない。
- 運賃
- タクシーやバスの乗車運賃。
- 技術料
- 人件費と被るが、理容やネイル、マッサージなど技術の割合を多く占める業種の料金は安い。
- 調味料
- 塩、砂糖、酢、醤油などの調味料が安い。味の素の製品も国内生産されているので日本の1/5ぐらいで買える。
- 水道水
- 電気代は高いが、水道料は安い。
- 日本製の調味料・食品
- みそ・味醂・ソース・だしの素・酒・レトルト食品・カレーなどは日本の2倍~3倍
- 処方箋の薬
- 庶民の風邪薬・解熱剤はとても安いが、医者が処方する薬は保険がきかないので高く感じる。
- 消費税
- フィリピンの消費税は12%
- 銀行口座の最低維持残高を下るペナルティー
- フィリピンの銀行のほとんどが最低維持残高(1000P~10,000P)があり、それを下回ると毎月ペナルティー費月200P~300Pが差し引かれる。
- 銀行金利
- 定期預金の金利 1.8%~
- 住宅ローン
- 年率6.00% PNBから
フィリピン野菜類の価格と比較
フィリピンの野菜は鮮度が低くその上高いし、マーケットでも腐りかけの野菜を平然と販売している。そしてフィリピン人は野菜をあまり好んで食べないので、肉を主体としたアドボやシニガン料理が多い。キャベツ、玉ねぎ、人参などは日本と味はほぼ変わらない。だいこんや、きゅうりは形も違うし味も違う。野菜は、スーパーよりも大衆市場(パレンケ)の方が3割~4割安い。
フィリピン果物類の価格と比較
フィリピンでは、まだ熟してない果物を食べる。マンゴなんかはその代表的な果物で、熟してない青いマンゴはフィリピン独特の薬味を付けて食べる。青いパパイヤは、肉と料理して食卓へ出される。バナナは、アドボと一緒に煮込んで食べる。
フィリピン卵の価格と比較
フィリピンで売られている卵の種類は、鶏、うずら、アヒルなどがある。アヒルの卵は、孵化直前を茹でて食べるバロットと言われる食べ物。非常に栄養価が高いそうだが、孵化する寸前のアヒルが生々しい。
フィリピン米の価格と比較
フィリピン人はお米をよく食べる。アドボの汁やシニガンのスープをご飯の上にかけて食べる習慣がある。安いコメは、ブラウン米といって赤みがかった色で1k 30₱~程度で売っている。
フィリピン調味料の価格と比較
フィリピンでは調味料(塩・砂糖・醤油・酢)はとても安い。アドボなど醤油をベースに作る料理が多いので醤油の種類も豊富で安い。味の素もフィリピンでは普通に使われ、日本と品質は同じで安い。調味料全体の価格を日本と比較すると1/4~1/5ぐらいではないでしょうか。
フィリピン麺類の価格と比較
フィリピンは、スパゲティーが好きで、誕生日や記念日に必ず出てきます。マクドやジョリビーのファーストフードにもありますが、甘くてあまり美味しいとはいえません。中華麺は、フィリピンの代表的な料理パンシットという日本の焼きそばに似た料理に使われますが、麺はコシがなくあまり美味しくはありません。乾燥麺や素麺は普通にどこのスーパーでも売られています。
フィリピン飲料の価格と比較
フィリピンの水道水はそのままでは飲めないので、飲料水をデリバリーする店がいたる所にあります。タンク18Lの容器で40₱~位で配達に来てくれます。
フィリピンファーストフードの価格と比較
フィリピンのマクドは、ハンバーガーだけではありません。チキン唐揚げライスセットやスパゲティーなどがあります。
フィリピン衣類の価格と比較
ユニクロがフィリピンの地方の田舎にまで進出してきてます。値段は、モール内の価格と大差はありません。いつもお客が全くいないので大丈夫かなと気になってはおります。
フィリピン住居・賃貸の価格と比較
賃貸の場合は、デポジット2ヶ月~3ヶ月程度。 外国人だと1年一括払いの条件を要求してくるかもわかりません。
サロン・スパ・ネイルの価格と比較
フィリピン人の女性は、手足の手入れをフットスパなどを利用する女性が多い。この国には、サロンの店は到るところにあり、サービス料金はとても安い。
乗り物運賃の価格と比較
長距離の移動は鉄道が発達してないフィリピンでは、バスや飛行機が主な移動手段になる。
電気・水道・インターネットの価格と比較
フィリピンは、年中電力不足のため度々予告なしの停電が起こる。盗電も酷くその費用は一般消費者の請求に加算される。そのため、電気料金は、物価水準の割には高い。
通信会社は、PLDT(スマート)、GLOBEの2社しかないが、LTE(4G)の登場から最近の通信速度や安定性はグローブが勝っている。特に地方では、グローブが圧倒的に強い。
所得・給料の価格と比較
フィリピンは、貧富の差が激しく労働者は低賃金で働かされ、その利益は企業や裕福層が得る。金持ち喧嘩せず!貧乏人生かさず殺さずの国。フィリピン=貧困とイメージされるが、フィリピンの裕福層は、日本人とは比べ物にならないくらいお金持ちである。
住み込みメイドや子供の子守(ヤヤ)は、フィリピン人同士なら3,000₱~。日本人なら5,000₱以上
タバコの価格と比較
フィリピンに住んで特別安いと感じるもの 1/5~
日本の物価と比較して1/2~1/3ぐらいが大半を占めますが、それよりももっと安いと感じるものを箇条書きにしてみた。
フィリピンに住んで特別高いと感じるもの
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