フィリピン人も時間を使い分ける
フィリピン人の短所は何かと問われると、フィリピンに関わった方は、その一つに時間にルーズだと答えるだろう。勿論、フィリピンに関わってから私もそう思ってた。しかし8年もフィリピンに暮らしていると待てよ??と思う所もあるし、そして見えて来るものもある。
フィリピンタイムってフィリピン人の時間感覚ですよね。良く言えば、時間にとらわれない拘束されない生き方。フィリピン人は感覚で動いている。日本人は時間に動かされている。時間に拘束されることが多い日本人から見れば、それは時間にルーズにしか見えないかもしれない。
マニラ圏辺りだと、遅れて来る理由にトラフィックがある。いつもは混んでない道でも、予期しなく混み合う場合もある。フィリピンのトラフィックは本当に予測が難しい。
しかし、フィリピン人も守らないといけない時間と、それほど重要でない時間をきちんと立て分けている。その証拠に飛行機、登校、出社など絶対に守らないといけない時間は守っている。
私の子供も小学校一年生ですが、朝5時半には起きて、6時半には遅れずにスクールバスを待っている。一般的に言われる1時間も遅れるようなフィリピンタイムは、ここには存在してないように感じる。
例えばフィリピン人と待ち合わせをして
日本人の許せる時間の許容範囲とフィリピンの許せる許容範囲は全く違う。日本人なら待ち合わせでも30分までは許せるがしかし、それ以上は許せない!フィリピン人なら90分は許せるがそれ以上は許せない!
この許せないと感じる時間は日本人にもフィリピン人にも存在すると思う。しかし許せる許容範囲が違うのでお互いが咬み合わない。生まれ育った国が違うので無理もない。
遅れる理由がわかった瞬間
ある日、私達夫婦はあるパーティーに誘われた。日本にいた頃も約束の時間の前には、必ず行くようにしていた。そんな感覚がまだ身についているので、あまりにもゆったりと身仕度しているワイフにイライラしてきたので催促した。
こんな会話!
早くしないと時間に遅れるだろ!
・・・・・・・
まだ?
何時に行くつもりなの?
開催時間前
そんな時間に行っても誰も来てない!30分後でいいの!
ダメだ!遅れると失礼になる!
ダメ!そんなに早く行ったら卑しいと思われるでしょ!
“ハッ?” い・や・し・い
これが、フィリピン人の遅れて来る理由です。私のフィリピンタイムの一部が“わかった瞬間!”です。
なぜ誕生日会や待ち合わせの時間に遅れて来るのかの謎が解けた!待ち合わせより早く行って“卑しい”なんて発想は思いつきもしない。ようするにあまり早く行き過ぎると食べ物を催促するように見えるのか?
“いやしい”って言葉は、いつも恵まれた環境にいる日本人には、絶対出てこない。これも貧困国が故に出てくる言葉なんだろう。
日本人だって状況によりフィリピン人のような使い分けしてる
例えば恋愛関係になる前の男女のデート
女性はデートの時に遅れて来る子が多い。その理由に、男性より先に待ってたら格好つかないから、舞い上がっているように思われたくない。男性が調子に乗る。
特にこの使い分けが上手なのが夜の女性たち
時間を恋愛の駆け引きに使うのがうまい。フィリピンと違うのはだた理由が“卑しい”にかわっただけ。日本人も時と状況によりフィリピンタイムと同じような使い方をする場合があると思う。
フィリピン人と上手く付き合うためには
フィリピン人は、基本的に自分中心に物事を考える。日本人は、待ち合わす相手への気遣いがプラスされる。フィリピン人には、この気遣いが無いに等しい。相手が待っていようとまずは自分が中心。どう思われるかも自分がどう思われるかだけ。だからその気遣いを期待しないこと!
フィリピンでは、集合時間+1時間が本当の集合時間、日本人からすれば無駄な1時間に見えるかもしれないけども、彼らには意味ある時間でもある。これらを知るとフィリピン人と末永く付き合っていけるのではないでしょうか!
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